整骨院で働く知人から聞いた「週末だけ独立」という話

整骨院で働く知人から聞いた「週末だけ独立」という話

整体のイメージ

知人から、整骨院で働いている施術者の話を聞いた。

 

その人は施術経験も長く、指名してくれる患者さんもいる。いつかは自分の店を持ちたいと考えていたが、なかなか一歩を踏み出せずにいた。

 

理由は単純だった。

 

  • 店舗を借りる資金がない
  • 独立後にお客さんが来るか分からない
  • 今の給料を失うのが怖い
  • 家賃を払い続けられる自信がない
  • 集客方法が分からない

 

腕には自信があっても、経営には自信がない。

 

そんなときに考えたのが、レンタルスペースを使って、土日だけ整体やパーソナルトレーニングを始める方法だった。

 

この記事では、知人から聞いた話をもとに、「いきなり店舗を借りずに副業感覚で開業する」という選択肢について紹介する。


整体師の独立で一番怖いのは、技術ではなく固定費

整骨院で何年も働いていれば、施術にはある程度自信がついてくる。

 

しかし、独立となると話は別。

 

店舗を借りる場合には、家賃だけでなく、保証金、礼金、仲介手数料、内装費、ベッド、看板、備品などが必要になる。

 

小さな店舗でも、開業前にまとまった資金が必要になる可能性がある。

 

さらに怖いのは、開業後も家賃が発生し続けること。

 

お客さんがゼロの日でも家賃はかかる。雨の日でも、体調を崩して休んだ日でも、毎月決まった金額を支払わなければならない。

 

独立したい気持ちはあっても、固定費を考えると踏み出せない。

 

知人の話に出てきた施術者も、何度か不動産サイトで店舗を探したものの、最終的には申し込みまで進めなかったという。

お客さんが来るか分からない状態で店舗を借りるのは怖い

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独立前の施術者が不安に感じるのは、「本当に自分についてきてくれるお客さんがいるのか」ということ。

 

勤務先で指名されていても、それは整骨院の看板、立地、予約システム、広告などがあってこその指名かもしれない。

 

自分の名前だけで集客できるかは、実際に独立してみなければ分からない。

 

「独立したら来ますよ」と言ってくれる人がいても、本当に予約してくれるとは限らない。

 

知人の話では、独立を考えていた施術者にも、「店を出したら行きます」と言ってくれる人が何人かいたらしい。

 

しかし、その言葉だけを信じて毎月10万円以上の家賃を背負うのは怖かった。

 

そこで考えたのが、最初から店舗を持つのではなく、小さく試してみる方法だった。


レンタルスペースなら土日だけ整体院を開ける

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レンタルスペースには、会議室や撮影スタジオだけでなく、整体、エステ、マッサージ、パーソナルトレーニングなどに利用できる場所もある。

 

施術ベッドが置かれているスペースや、鏡、着替え場所、シャワーなどを備えた施設もある。

 

こうした場所を数時間単位で借りれば、店舗を持たなくても施術を提供できる。

 

例えば、平日は整骨院で働き、土曜日や日曜日だけレンタルスペースを予約する。

 

午前10時から午後5時まで借りて、完全予約制で数人を施術する。

 

予約が入った時間だけ借りられる場所であれば、費用をさらに抑えられる。

 

いきなり「院長」になるのではなく、まずは月に数回、自分の屋号で営業してみる。

 

この方法なら、現在の仕事を辞めずに独立の感覚をつかめる。


レンタルスペース開業は「独立の練習」になる

レンタルスペースを使った副業の目的は、売上を増やすことだけではない。

 

独立後に必要になる仕事を、実際に体験できることが大きい。

 

勤務先では、予約管理、会計、広告、問い合わせ対応などを、受付スタッフや院長が担当してくれることがある。

 

しかし、自分で開業すればすべて自分で行わなければならない。

 

  • お客さんからの問い合わせ対応
  • 予約日時の調整
  • レンタルスペースの確保
  • 施術メニューの作成
  • 料金設定
  • 集客
  • 会計
  • リピート案内
  • キャンセル対応

 

施術以外の仕事が想像以上に多いことに気づくはずだ。

 

逆に、自分で一連の流れを経験してみて、「これならできそうだ」と思える場合もある。

 

レンタルスペースでの営業は、独立するかどうかを判断するための実践的なテストになる。

最初から何でも対応しようとしない

副業で始める場合、メニューを増やしすぎないことも重要になる。

 

肩こり、腰痛、骨盤矯正、姿勢改善、スポーツ整体、ストレッチ、パーソナルトレーニングなど、すべてを載せたくなる。

 

しかし、何でもできることを伝えると、かえって誰のためのサービスなのか分かりにくくなる。

 

例えば、

 

  • デスクワークによる肩こり専門
  • 40代以上の腰痛ケア
  • ランナー向けコンディショニング
  • サッカー経験者向けスポーツ整体
  • 産後の女性向け姿勢ケア

 

など、最初は対象を絞った方が集客しやすい。

 

勤務先で多く担当してきた症状や、自分が得意とする施術を中心にするのが現実的だ。

 

「何でもできる整体師」ではなく、「誰のどんな悩みを解決する人なのか」を明確にする。

ホームページを作り、インスタだけに頼らない集客を考える

レンタルスペースで営業する場合でも、簡単なホームページは用意した方がいい。

 

Instagramだけでも情報発信はできるが、初めて見る人にとっては、施術者がどのような人物なのか分かりにくい。

 

ホームページには、最低限次の内容を掲載する。

 

  • 施術者のプロフィール
  • 保有資格や経歴
  • 得意な施術
  • 対応している悩み
  • 料金
  • 営業日
  • 利用しているレンタルスペース
  • 予約方法
  • よくある質問
  • キャンセルについて

 

特に重要なのは、なぜ副業で活動しているのかを正直に伝えること。

 

「店舗がないから怪しい」と思われないように、「将来の独立に向け、土日限定の完全予約制で活動している」と説明する。

 

経歴や考え方が伝われば、常設店舗がなくても安心感を持ってもらえる。

 

Instagramでは、ストレッチ方法、姿勢改善の考え方、日常生活での注意点などを発信する。

 

ホームページで信頼を作り、Instagramで人柄や活動状況を伝えるという役割分担が考えられる。

 

ちなみに知人の整体師はホームページ制作を行列のできる整骨院ホームページ制作所に依頼したらしい。なんでも9万8000円と安くて月額無料だそうだ。

 

 

最初の集客は、知り合いだけでは足りない

副業開業を始めると、最初は友人や知人が来てくれるかもしれない。

 

しかし、知り合いだけで継続的に予約を埋めるのは難しい。

 

本当に独立できるか判断するためには、これまで接点のなかった新規のお客さんを集める必要がある。

 

ホームページ、Instagram、地域名を入れたブログ記事、チラシなどを組み合わせる。

 

ただし、勤務先のお客さんを無断で自分の副業に誘導するような行為は、トラブルの原因になる。

 

勤務先の就業規則や副業ルール、顧客情報の取り扱いには十分注意する必要がある。

 

あくまで自分で新しい集客経路を作り、その集客力を試す。

 

それが独立後の経営力につながる。

月に何人来れば独立を考えられるのか

レンタルスペース営業を始めたら、売上だけでなく数字を記録する。

 

例えば、

 

  • ホームページの閲覧数
  • Instagramからの問い合わせ数
  • 新規予約数
  • リピート率
  • 1人あたりの平均単価
  • レンタルスペース代
  • 広告費
  • 交通費
  • 1回の営業で残る利益

などである。

 

月に5人来たから成功、10人来なかったから失敗とは限らない。

 

重要なのは、少しずつ新規客が増えているか、再予約してくれる人がいるか、広告費をかけすぎていないかという点だ。

 

仮に土日だけの営業で毎月20人から30人の固定客を確保できれば、独立後の見通しを立てやすくなる。

 

反対に、半年続けても知人以外から予約が入らない場合は、独立前にサービス内容や集客方法を見直せる。

 

店舗を借りる前に失敗できることも、レンタルスペース開業の大きなメリットである。

副業だからこそ分かる「自分は経営に向いているか」

独立に憧れていた人でも、実際に副業で始めると考えが変わることがある。

 

問い合わせの返信が面倒に感じる人もいれば、集客を考えることが楽しいと感じる人もいる。

 

施術だけに集中したいなら、勤務を続ける方が合っている可能性もある。

 

一方で、自分でサービスを作り、お客さんから直接感謝されることにやりがいを感じる人もいる。

 

副業で始めれば、会社員としての収入を確保しながら、自分が経営に向いているかを確認できる。

 

独立しないという結論になったとしても、それは失敗ではない。

 

大きな借金や固定費を抱える前に、自分に合った働き方を確認できたことになる。

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